『桜蘭高校ホスト部』が大好きな管理人の、二次創作サイトです。
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1 大晦日
年越し直前の、とあるカップルの様子(会話部分のみ抜粋)
* * *
「お前、年末年始は実家に帰らなくて良かったのか?」
「いつもはもちろん帰ってるんですけど、父に、
『今年は恋人と年越しするから帰ってくるな』と念を押されまして」
「……なるほど」
「先輩は毎年、年越しはどう過ごしてたんですか? ご家族とですか?」
「いや……去年は一人だった」
「『去年は?』って、いつもは?」
「……あの馬鹿が、毎年頼みもしないのに押しかけてきてたんでな」
「あ……す、すみません」
「いや。別に平気だ。それに……今年からはお前が一緒にいてくれるんだろう?」
「そうですね。これから先も、ずっと一緒にいましょうね」
「ああ、そうだな。……ところでお前、やはり炬燵は新しいのに買い換えないか?」
「なんでですか? 別にどこも壊れてもないですし」
「……こう狭いと色々と不便だろう?」
「色々って?」
「例えばこう言う時に、ね?」
「え? ……うわっ!? ちょ、ちょっと……」
(以下、当サイトの傾向上の都合により省略……笑)
* * *
2 元旦
年が明けて、再びとあるカップルの様子(会話部分のみ抜粋)
* * *
「先輩。あけましておめでとうございます。今年一年、どう過ごしたいですか?」
「ああ、おめでとう。お前はどう過ごしたいんだ?」
「え? 私ですか? 私はええと……って、
また質問に質問で返して、正月早々、相変わらず卑怯ですよ?」
「お前が答えたら答えるから、さっさと答えろ」
「なんでそんな命令調なんですか……ええと今年はそうですね。
先輩と二人で一緒に、この一年をゆっくり過ごせたらいいなと思ってますが、
先輩はどうなんですか?」
「俺は、とりあえず、早く一年が過ぎてくれればいいと思っているが」
「ええ、何でですか!」
「何故って……お前こそ、正月早々、なんでそんなに不満そうな顔をするんだ?」
「だ、だって、折角先輩と、一緒にいようって決めたんですから、
二人で過ごせる時間が長ければいいなあって、そう、私は思ってたのに、
先輩はどうして一年が早く過ぎればいい、なんて言うんですか?」
「それは……」
「それは?」
「お前……三年経たないと、ウチに来ないんだろう?」
「え、三年……? あ~そういえば、
この間、先輩の誕生日をお祝いした時にそんなこと言ったような……」
「忘れてたのか? まあいい。お前の言うとおり、
今の時間が続くのも、それはそれで悪くはないしな」
「そうですね。……あ、でも先輩」
「ん?」
「楽しい時間はあっという間ですから。
きっと一緒にいたら一年なんてあっという間ですよ」
「……そうかもしれないな」
「ところで先輩?」
「何だ?」
「三年経ったらウチにって、
先輩の会社の法務部ってそんなに人手が足りないんですか?」
「……」
「先輩?」
「まあ……そういうことにしておくよ」
(と、オチもついたところで、お後がよろしいようで!)
* * *
了