こんばんは! 管理人のSuriyaです。
今日は浅田選手がやってくれましたね~!!!!(喜)
今シーズン初のノーミス演技ですよ。パーフェクト!
今日は出だしの選手の結果から見て、回転の認定が甘めにみえたので、
着氷さえすれば認定はイケると思ってましたが、完璧に認定でした。素晴らしい。
どんなに周りに騒がれようと、やっぱり浅田選手は浅田選手でした。
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そして、私が何よりもうれしいのは、
これでオリンピックのフィギュアスケートのトリプルアクセルの歴史に、
また一人、日本人選手が世界初という意味での名前を刻んだということ。
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一人目は伊藤みどりさん。
五輪史上初めて女子のフリースケーティングでトリプルアクセルを成功させました。
(ちなみに伊藤さんは一回の演技で全種類の3回転ジャンプを成功させた唯一の女子選手でもある)
二人目は井上怜奈さん(アメリカ代表として出場)。
前回、トリノ五輪で、五輪史上初めて、ペアでスロートリプルアクセルを成功させました。
そして三人目が浅田真央選手です。
五輪史上初めて女子の「ショートプログラム」でトリプルアクセルを成功させました。
もしも、明後日、フリープログラムで二回トリプルアクセルを成功すれば、これまた史上初の快挙です。
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フィギュアスケートはもともとヨーロッパ系統の、すらりとしたスタイルの人たちが、
エレガントに演じることを評価されてきた種目のように思います。
どんなに演技力の勉強をしても、見目麗しい外国勢に日本人は勝てない。
そんな価値観を打ち壊してくれたのが伊藤みどりさんだったんじゃないかな? と思ってます。
ちょっと前の東洋人は欧米人に比べれば、お世辞にもスタイルがよくなかったわけなんですが、
(最近は結構身長たかくてすらっとした人も増えましたけど)
みどりさんは、ものすごく身長がちっちゃかったにもかかわらず、
もんのすごい高い男子並みのジャンプと、難易度が高いジャンプを軽々と決めていたそうで。
よく、フィギュアスケートの特集などで、みどりさんの滑りが放送されることがありますが、
トリプルアクセルを決めた後に、ガッツポーズしたシーンを見たことがあって、
あの姿を見た時に、フィギュアスケートは、確かに美しさを競うものかもしれないけど、
単なる芸術ではなくて、やはり『スポーツ』なのだと。
フィギュアスケートの根本は、華麗な演技を支える確かな技術、それがあってこその種目なのだと、
そういうシンプルなことを、日本だけでなく世界に思い知らせてくれたのも、
伊藤みどりさんだったのではないかなと思うわけです。
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ちなみに、今年の全米選手権で三位に入り、惜しくも五輪代表にはなれなかった井上さんペアは、
今年で競技生活から引退ということだったんですが、
最後の全米選手権のフリースケーティングで見事にスロートリプルアクセルを決めました。
決まった瞬間、相方のジョンさんが、右手を誇らしげに突き上げて喜びを表現しておりました。
満場の観衆からも割れんばかりの大喝采! 現地の解説者も大喜び!
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日本では、金メダル金メダルと毎日マスコミがにぎやかですが(苦笑)
いや、私だって、できれば日本の選手に取って欲しいなって思いますけど、
でも、全ての選手がパーフェクトな演技をした場合には、
今のショートプログラムの順位がそのまま最終順位になると思います。
それでも、是非、浅田選手には、五輪に名前を刻む意味でも、
後悔しないように、変に守りに入らず、迷うことなくトリプルアクセルを飛んで欲しいです。
仮に、転んでも、失敗しても、誰が文句をいえるでしょう?
浅田選手以外、誰も挑戦しようとしないトリプルアクセルにチャレンジしているのに。
完璧に滑り切って、それでも一位になれなくても、誰が彼女の演技を否定できるでしょう?
他の人にはできない、唯一無二の演技をしていることは間違いないのに。
100%できることを見せるのはプロスケーターになってからで十分。
今は、100%の成功率が無い大技にも果敢に挑戦していって欲しいし、
私は、そういう日本の選手の姿がみたい。
常に自分自身の限界ギリギリにチャレンジすることこそ、スポーツの醍醐味であるはずだから。
そういう意味では、今日の安藤選手の3回転3回転へのチャレンジも、
すごく良かったです。よくぞ飛んだ! と拍手です。
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明後日は全ての選手が自分らしい演技をできますように。
全ての選手にフィギュアスケートファンの温かい拍手が贈られますように。
了
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