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『桜蘭高校ホスト部』が大好きな管理人の、二次創作サイトです。

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シャロンといっしょ ~シャロンルートBest-Ending編~

DKミニシナリオ
シャロンといっしょ ~シャロンルートBest-Ending編~

乙女ゲーム『デザートキングダム』のシャロン攻略ルートの、
ベストエンディングのエピソードに関連したシナリオを、これまた勢いだけで創作してみました。
(シャロンへの愛がたっぷり詰まっております、笑)

* * *

オルタナ(国王《別名:セラ》)
「やあ、シャロン! 久しぶり。元気にしてるかい?」
シャロン(宰相《休職中》)
「国王陛下。スークに視察に来られるのは久しぶりですね」
オルタナ
「やっと時間を空けることができたからね。
 それにしてもシャロン、だいぶZACCAの店主が様になってるみたいじゃないか」
シャロン
「いえいえ、様になっているだなんて、私なんてまだまだですよ。
 (どこぞの親子が国を不在にしていたり、居るなら居るで目を離すと遊び呆けるせいで)、
 長年、書類作業ばかりしてきたせいか、
 こういう接客業はそう簡単には慣れません(にっこり)。
 ですが、私と違って、最近の陛下は、
 政務をとても順調にこなしていらっしゃるようで、
 休職中の身とはいえ、宰相として非常に嬉しく思います」
オルタナ
「まあね。あははははは……なんだろう、気のせいか、
 心の声であるモノローグが、セリフとなって聞こえてくる気がするよ。
 『聞こえる、私にも敵の声が聞こえるぞ!』って感じ?」
シャロン
『敵』……とは誰のことをおっしゃっているのです? 陛下」
オルタナ
「さ、さあ、誰のことだろうね。
 あれ? でもさ、シャロン。僕の政務が順調って、
 パレスにいるわけでもないのにどうして分かるんだい?
 ま、まさかアサシンを使って僕の身辺調査を……?」
シャロン
「まさか。そのようなことは『今のところ』しておりませんよ」
オルタナ
「今のところって(何かあればやるつもりかい!)」
シャロン
「ただ、私と姫が、こちらに移り住んだばかりの頃は、
 ほぼ、毎日のようにスークに視察にいらしていた陛下が、
 近頃はめっきりお越しにならなくなりましたからね。
 きっと、政務に没頭していらっしゃるためであろうと推察したまでです」
オルタナ
「……ああ……そりゃあ、誰かさんがパレスにいないおかげで、
 いくら処理しても処理しても、山のような書類が全然減らないし、
 毎日書類が溜まっていく一方だから仕方なく……。
 ねえ、シャロン? もう半年も経つんだし、そろそろ市井の生活も飽きてきたろう?」
シャロン
飽きる? とんでもない。
 毎日新しいことの発見ばかりで、とても有意義に過ごしておりますよ」
オルタナ
「またまた、強がっちゃって! 飽きてきたろ? 飽きてきたよね?
 あんなにも仕事ばかりしてきた君なんだから、
 流石に、そろそろ禁断症状が出てくるころだろう?
 『一枚、二枚……ああ、書類が一枚足りない……』って、
 夢でうなされてたりするんじゃないのかい?」
シャロン
「なんの中毒患者ですか、私は。
 ……というか今の表現、妙にリアリティがありますね。
 もしや陛下の実話ですか?」
オルタナ 
「ぐ……っていうか、マジで帰ってきて……シャロンお願い。
 ここんとこ毎日、夏休み終了一日前に、
 一気に宿題を終わらせなきゃいけなくなった小学生の状況
が続いてるんだよ?
 僕もう死んじゃうよ~」
シャロン
「ご心配には及びません、陛下」
オルタナ
「え? シャロン、パレスに帰ってきてくれるの!」
シャロン
死にそうな人間は、このようにホイホイと、外を出歩いたりできないものです。
 見たところ、陛下は十分ご健勝であらせられる。
 今は、キングダムの内政も落ち着いておりますし、
 私ごとき公僕一人パレスにいなくとも、何も問題ありますまい」 
オルタナ
「う~~~~そういう意地悪、言わないでさあ。
 (急に真面目な調子で、囁くように)
 シャロン、僕はね。君を失ってみて初めて気付いたんだ。
 君と言う存在が、僕にとってどれほど大切な存在かってことを

シャロン
「な、なんですかその、妙に甘ったるい婦女子を口説くような言い回しは!」
オルタナ
「だ~か~ら! 心を入れ替えたってことだよ。
 今、シャロンが戻ってきても、前みたいにサボったりしないからさ……多分
シャロン
「多分?」
オルタナ
「あ~嘘嘘。今の全然、嘘。ていうか冗談!
 イッツ、アスラーンジョーク!! なんつって」
シャロン
「……塩はどこに置いてあったか……」
オルタナ
「ちょ、ま、ま、待てシャロン。
 とにかく! 僕はこれからちゃんと仕事するから、
 パレスに帰ってきておくれよ、シャロン~」
シャロン
「お断りします」
オルタナ
「なっ……国王であるこの僕が、こんなにも頼んでるのに、考える余地無し?」
シャロン
「余地がないというより、私の一存では決めかねます。
 大体、気が済むまでZACCAに居てよいと、
 姫に言ったのは陛下ご自身ではありませんか?
 私をパレスに戻すも戻さぬも、その時期は全て姫の意思にまかせると」
オルタナ
「そりゃそうだけど……、
 (だって、姫におねだりされたらダメっていえないじゃんか、この策士が!)」
シャロン
「何か申されましたか?」
オルタナ
「ああ、うんうん、なーんでもない。
 ……そうだ。姫は店の中で接客中?」
シャロン
「いえ。今は夕食の買い出しに出かけています。
 ……ところで陛下、話は変わりますが、
 一つ質問をしてもよろしいでしょうか」
オルタナ
「ん? なんだい?」
シャロン
「フィッチェからこちらの店舗を借り受ける際、
 二階のとある部屋だけは、陛下の専用部屋として改造してあるから、
 絶対に中を覗くなと言われて、
 施錠されたまま、合鍵ももらっていないのですが、
 あの部屋には何があるのですか?」
オルタナ
え!? に、二階の部屋!? 
 そ、え、いや、まあ、なんていうか、その、
 色々と小道具が置いてあるというか、えっと、まあ、そのね、あは、あはははー」
シャロン
「…………小道具?
オルタナ(ギャグバージョンの絵をご想像ください)
「……おやあ? もうこんな時間だー(棒読み)。
 政務も残してきてるしー、そろそろパレスに帰らなきゃー(棒読み)」
シャロン
「?」
オルタナ
「そ、それじゃあね、シャロン。姫によろしく!
 気が向いたら、っていうか、できれば早急にパレスに『二人で』帰ってきてね」
シャロン
陛下!? …………行ってしまわれた、か。
 ふう。相変わらず慌ただしい御方だ」

護衛を引き連れた国王の視察の列が遠ざかるのと入れ違いに、
紙袋を抱えた小柄な少女が店のほうへ歩いてきて、
シャロンの姿を見つけると手をぶんぶんと元気よく振る。

姫(アスパシア)
「シャローン! ただいま帰ったよーん!」
シャロン
「おかえり、姫」

「あれ、どうして外に出てたの? もしかして私が帰ってくるの待ってた?」
シャロン
「それもあるが……実は、ついさっきまで、陛下が視察にいらしてたんだ」

「セラが来てんだ! ……まあ、どうせシャロンに、
 『パレスに早く帰ってきてー!!』て泣きついてきたんでしょ?」
シャロン
「ふ、よくわかるな」

「あんなに毎日親書を寄こすんだもん、そりゃね。
 でも、直接来るのはすごく久しぶりだよね。あ~、会いたかったな~
シャロン
「…………会いたかった?

「だって久しぶりだもん。
 パレスに居た時は、毎日のように会ってたからさ~。
 たまにはゆっくりおしゃべりしたいなって思うよ。
 セラと話すの楽しいし
シャロン
「…………毎日……楽しい?

「あ。なんかシャロン怖い顔してる~。もしかして……妬いてる?
シャロン
「べ、別に私は普通だ!」

「もう! そんなに心配しなくても、
 セラと話すのは確かに楽しいけど、
 私はシャロンといるときが一番楽しいし一番幸せだって、
 いつも言ってるじゃない」
シャロン
「そ、そんなことは、別に聞いてない!」

「シャロン、顔、真っ赤だよ?」
シャロン
「……君は! 私をからかって楽しいのか?

「うん。だって、シャロン拗ねると可愛いし」
シャロン
「な………………」

日が暮れて店じまいをし、シャロンが二階にあがると、
姫が手作りの夕食をテーブルに並べていた。
椅子に座ったシャロンは、
ふと、鍵のかかったままの隣部屋のドアに目を向ける。

シャロン
「そういえば、あの部屋の事。
 ずっと気になっていたんで、先程、陛下にお尋ねしてみたんだが、
 なんだかひどく慌てたご様子で、答えをはぐらかされてしまったよ。
 小道具がどうとかおっしゃっていて……、
 あれは嘘では無いようだが、さっぱり意味が分からん」

「へえ……シャロン、あの部屋が気になってたんだ。 
 てっきり知ってるんだとばっかり思ってた」
シャロン
「いや、何も知らないが……もしかして、君は知っているのか?」

「うん。あたし、セラがここ経営してた頃に、
 店に遊びに来て、中に入ったことあるし」
シャロン
「そうだったのか。で、中には何が置いてあるんだ?
 差し支えなければ教えてほしいのだが」

「あの部屋はね~、××××の××××になってて、
 ZACCAをオープンしてからは、セラが自由に使ってたみたいで、
 そこで、あたし強引に×××させられちゃったの」
シャロン
「…………は?」

「初めての経験でびっくりしたけど、結構楽しかったよ?
 コスチュームプレイ? っていうらしいんだけど、
 ツインテールでメイド服着せられたり、
 あとはウサギのミミみたいなのつけて、
 バニーガール? とかいう格好させられて×××したり、
 ちょっと意味は分からなかったけど、
 ナースの格好で×××××とかもしたよ?
 セラ、すっごく喜んでたんだけど……でも、人類って変わったことで喜ぶんだね
シャロン
「……………………」

「シャロン? 黙り込んじゃって、どうかした?」
シャロン
「……ほう……そうか……それは初耳だ。
 陛下にそんな『ご趣味』があらせられたとは……」

「シャ、シャロン? なんか空気が、今まで感じたことのないくらい、
 ものすご~く怖いんだけど、一体、どうしたの?」
シャロン
「すまないが、姫。夕食は独りで食べてくれないか。
 『急用』を思い出したんでね。……少し、出かけてくる」

立ち上がったシャロンは、戸棚を開くと、
中から鋭いトゲのついた鉄球が、
木製の柄に鎖でつながれている細長い物体を取り出した。

シャロン
「ああ、そうだ。今晩、いや、数日帰れないと思うから、
 その間、店の事は頼んだぞ。
 ………さて、牢番に連絡をとらねば……アサシン達も何人か連れていくか……」

じゃらじゃらと鎖のこすれる音を響かせつつ、シャロンは階下へ降りて行く。

姫 
「シャロン? 急にモーニングスター』持ち出してどこに行くの?
 ねえ、シャロン、シャロンってば~~~!!!

* * *

そして、数日後。

キングダム新聞一面には、


『国王陛下、不眠不休の政務のため過労で倒れる!!』


の文字が踊ることになるのだが……その真相は闇の中だ。

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